1から始める、プラモデル・模型の作り方!
プラモデルのパーツをキレイに接着するポイントを接着剤別に紹介!

プラモデルのパーツ接着ポイント

  • 接着剤がはみ出して汚くなる
  • 瞬間接着剤を使ったら白く曇った!
  • 透明パーツの接着がキレイに出来ない・・

パーツをキレイに接着するのって、以外に難しかったりしますよね。

でも、適材適所で接着剤を選んでつければ、それだけで随分キレイに接着出来るようになりますよ!

ここでは、接着剤ごとの特徴やキレイに接着するコツなどを紹介していきます。

まずは基本のプラスチック用接着剤!

プラスチック用接着剤には、スチロール樹脂の含まれているドロッとしたタイプと、スチロール樹脂の含まれていないサラサラした流し込みタイプの2種類があります。

右の写真は、一度接着したパーツを半乾き時に剥がしてみたところですが、接着面が溶けてるのが分かると思います。スチロール樹脂、流し込み共にプラスチック表面を溶かしてくっつけるので、接着力は非常に強力です。

接着力は強力ですけど、塗装面も溶かしてしまうので、塗装後に接着する場合ははみ出さないよう注意しておきましょう!

ドロッとしたスチロール樹脂系接着剤の使い方

キャップのハケに接着剤を付け(多ければビンの縁でしごいておく)、接着面の内側に手早く気持ち少なめに塗って、多少半乾き程度の時にパーツを合わせると、キレイに接着出来ます。

塗装前に接着する場合はそこまで接着剤のはみ出しを気にする必要は無いですけど、塗装後に接着する場合ははみ出さないよう注意。

また、あえて多めに接着剤を塗ってはみ出させることで、部品の合わせ目を消すことも出来ます。

キャップ裏に付いてるハケが太い場合はカッター等で斜めに切るか、もしくは流し込み接着剤のハケを使うと少量つけやすくて、細かい部分の接着に便利。

個人的には、使い切った流し込み接着剤の容器にスチロール樹脂接着剤を入れ、細部の接着に使ってますけど細いハケはかなり便利です。

キャップ上部をスチロール樹脂接着剤のキャップ色と同じ白で着色して、流し込み接着剤と区別して使ってます。

それと、メッキパーツを接着する場合はそのままだとくっつかないので、カッターやサンドペーパー等で、接着面のメッキを両面とも剥がしておきましょう。これは流し込みタイプでも同じです。

■ 粘度が高くなって使いにくくなったら?

スチロール樹脂系の接着剤は長く使っていると、シンナーが揮発して粘度が高くなってきてしまいます。

あまりにも粘度が高くなってくると使いにくくなってくるので、その場合はツールクリーナーや一般のラッカーシンナー等、プラスチックを溶かす強いシンナーで薄めてやると使いやすくなります。

サラサラした流し込み系(無樹脂溶剤型)接着剤

もう一つのプラスチック用接着剤が、サラサラした無樹脂溶剤型の接着剤。

流し込み系接着剤は接着する部品同士をあらかじめ合わせておき、その後合わせ目に接着剤を置いてやると、毛細管現象で細部まで勝手に流れ込んでくれます。

流し込みタイプは乾燥も早く、接着力も強力で非常に便利。個人的には大半の接着はこの流し込みタイプを使ってます。

特に写真のクレオスから発売されている「Mr.セメントS」は、特に乾燥が早くて接着力も強力、非常に使い勝手が良いです。個人的には流し込み接着剤の決定版なんじゃないかなと思ってます。

この流し込み接着剤を使うときの注意点としては、接着する時、パーツの合わせ目に指を置かないようにしておくことです!

合わせ目に指を置いてると、左の写真みたいに指を置いてた所にも接着剤が回って、汚くなることがありますから・・。こうなったら、ペーパーで磨いてサフを吹いて修正してやるしかないです。

塗装前なら修正できますけど、右の写真は塗装後に流し込み接着剤が表に回って、塗膜が溶けてしまいました。こうなると悲惨です。ほぼ修正不可能です。

写真のキットの場合、完成後はマフラー部品で殆ど見えなくなりましたけど、塗装後に流し込み接着剤で補強するような場合は、特に気を付けておいた方が良いです。

メッキパーツや塗装後の接着にエポキシ系接着剤

プラモデル用接着剤はプラスチックや塗装面を溶かしてしまうので、塗装後に取り付ける小物パーツや透明パーツは、万一はみ出すと汚くなってしまいリカバリーが難しいんですよね。

そんなときは、2液を混ぜ合わせることで、化学反応によって固まるエポキシ系接着剤が便利。

エポキシ系接着剤はプラスチックや塗装面を溶かさないし、はみ出しても透明なので目立たず、またはみ出した箇所は固まる前ならエナメル溶剤を含ませた綿棒等で拭き取る事も出来るで、透明パーツや塗装後の小物パーツをキレイに接着しやすいです。

金属パーツやメッキパーツにも使えます。ただ、あまり強い力を加えると剥がれてしまう場合があるので、何か強い力で固定しておくような場所に使うときはちょっと注意しておいた方が良いかも。

硬化速度が1分、5分、30分など、いくつか種類があるので、数種類持っておくとケース毎に使い分けられて便利です。

個人的には、マスキングテープやガムテープを2つ折りにした上に、主剤と硬化剤を同じ量だして混ぜ合わせ、伸ばしランナーの先端につけて使ってます。

写真のような、接着後すぐに手を離すことが出来ず、すぐに硬化して欲しい箇所の場合は、1分で硬化する速乾タイプが便利です。混ぜ合わせてから少し時間をおいて、ちょっと乾き始めてから接着するのがコツ。

接着範囲が広く、パーツの接着後に手を離せる場所などは、硬化まで時間に余裕のある、15分や30分硬化タイプ等がゆっくり作業出来ます。

エポキシは気温が高いと乾燥も早くなり、特に夏場は硬化までの時間が早いので、1分や5分で硬化するタイプだと接着剤を塗ってる間に乾燥が始まってしまうので、そういうときはゆっくり硬化するタイプが使いやすいです。

メッキパーツも、メッキを剥がさずに接着することが出来ます。

こういう塗装後につける小物パーツは、通常のプラモデル用接着剤だと万一はみ出したときに汚くなるので、エポキシは便利です。

透明パーツには紫外線硬化型接着剤が便利!

写真はスジボリ堂から発売されている「UVクリアー」という、紫外線ライトを当てることで固まる接着剤。

これをつかうと、クリアーパーツの接着が劇的に便利になります!

専用の紫外線ライトを当てるとほぼ一瞬で固まります(実際には余裕をもって数秒当てます)が、ライトを当てなければ固まらないので、落ち着いてゆっくり作業できます。

また流動性が高いので、毛細管現象で細部にまで行き渡らせることができ、塗装面も殆ど侵さず、はみ出しても拭き取る事が出来るので(塗装面の艶が多少落ちてしまいますが)、クリアーパーツの接着をキレイに仕上げやすいです。

使い方は、ガムテープの上などにUVクリアーを少量出し、伸ばしランナー等にUVクリアーをつけてパーツに接着。紫外線ライトを当てて接着剤を固めます。

持つ場所が無い細かなパーツ等は、爪楊枝などに両面テープを巻き付け、部品の持ち手として使ってます。

クリアーパーツの接着に一押しの接着剤です!
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エッチングパーツやヒケ埋めには瞬間接着剤

瞬間接着剤は金属部品の接着に便利。液状とゼリー状の2種類ありますが、細かなパーツは2種類を混ぜて使うとけっこう使い勝手が良いです。

ただし、強い力を加えると外れてしまうのと、つけすぎると白化してしまうので注意。特に透明パーツが白化するとどうにもならないので、透明パーツには使わない方がいいです。

使い方は、マスキングテープやガムテープなどを2つ折りにして、その上に液状とゼリー状を別々に少量出し、それぞれを少量ずつ伸ばしランナーの先につけて使ってます。

つける量も自由にコントロール出来るし、はみ出しも少なくキレイに仕上げることが出来ますよ。

瞬着をつけた後は、アルテコプライマー等の硬化促進剤を吹きつけておくと、白化防止にもなるしすぐに固まってくれるので便利です。

それと、この瞬間接着剤は空気中の水分と反応して固まるので、保管する際は容器に乾燥剤と一緒に入れて保管しておくと、それなりに長く使えます。そのまま引き出しにしまっておくと、結構早く使い物にならなくなったりするので、保管には注意しておきましょう!

■ 高粘度タイプのWEVE「黒い瞬間接着剤」

ウェーブから発売されている「黒い瞬間接着剤」は粘度が高く、プラスチックへの食いつきが良いです。

通常の瞬間接着剤はヒケ埋めなどに使うと、ヤスリがけで剥がれてしまうことがありますけど、この黒い瞬間接着剤はそういったことも殆ど無く、合わせ目消しやヒケ埋めなど、パテ代わりに使えます。

アルテコスプレープライマー等の硬化促進剤を併用すると短時間で固まってくれます。個人的には、合わせ目を確実に消しておきたいパーツは、この「黒い瞬間接着剤」を使う事が多いです。

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個人的には、大体以上の方法で接着してます!