プラスチック用接着剤
プラモデルを組み立てるのに必ず使うのが、部品をくっつける接着剤。
プラスチック用接着剤には、ドロッとしたタイプ（スチロール樹脂系）と、サラサラしたタイプ（流し込み）の２種類があります。
写真左はスチロール樹脂系のドロッとしたタイプ、右はサラサラした流し込みタイプの接着剤。
ドロッとしたスチロール樹脂系接着剤は、スチロール樹脂が”つなぎ”の役割を果たしてくれるので、接着する面が小さかったり、多少隙間がある場合などでもしっかり接着することができます。
また、あえて多くつけてはみ出させることで、パーツの合わせ目を消すことも出来ます。
流し込みタイプは、部品を合わせてから接着剤を毛細管現象で隅々まで流し込むので、部品をキレイに接着しやすいです。
また、流し込みタイプは乾燥が早いのもポイント。特にクレオスの「Mr.セメントS」は瞬間接着剤並みに乾燥が早く使い勝手が良いです。
スチロール樹脂系と流し込みタイプ、どちらも溶剤成分でプラスチック表面を溶かしてくっつけるので、接着力は非常に強力です。
エポキシ系接着剤
エポキシ系接着剤は、２液を混ぜ合わせることで、化学反応によって固まる接着剤です。
プラスチック用接着剤とは異なり、塗装面やプラスチックを溶かさないので、透明パーツやバックミラー等、接着面を汚さずキレイに接着したいパーツに重宝します。
硬化速度が１分、５分、３０分や、この他にも色々あるので、いくつか持っておくとケース毎に使い分けられて便利です。
模型製作用としては、３０分以上硬化時間がかかるものはあんまり必要ないかな、と感じてます。
紫外線硬化型接着剤 UVクリアー
紫外線を当てることで硬化する接着剤もあります。
写真はスジボリ堂から発売されている「UVクリアー」ですが、これは透明パーツの接着にメチャメチャ便利に使えます！
透明パーツの接着はなかなか難しく、通常のプラスチック用接着剤を使うと僅かなミスでも曇って汚くなってしまうし、エポキシ系でもはみ出しや硬化時間などで気を使う部分があるんですよね。
UVクリアーだと、紫外線ライトを当てない限り固まらないのでゆっくり作業出来るし、紫外線ライトを当てればすぐに固まってくれます。
また、流動性が高く均一に接着剤が回ってくれるし、塗膜も殆ど溶かさないので、非常にキレイに透明パーツを接着することが出来ます。
クリアーパーツの接着にメチャメチャ便利に使えますので、１つ持っておくと模型の完成度もグッと上がると思います！
瞬間接着剤
液状＆ゼリー状瞬間接着剤
瞬間接着剤は、主に真鍮線やエッチングパーツ等、金属部品の接着に使います。
瞬間接着剤にはゼリー状と液状の２種類ありますが、混ぜて使うとけっこう使い勝手が良くなります。
使う際は、伸ばしランナーの先に少量つけて使うと使いやすいです。また、瞬間接着剤硬化促進剤も合わせて使うと、短時間で固まりより使い勝手が良くなります。
欠点としては、強い力を加えると接着面が剥がれたりする場合があるので、この点はちょっと注意が必要です。
WAVE 黒い瞬間接着剤
ウェーブの黒い瞬間接着剤は、粘度が高く、盛りつけてパテ代わりに使う事ができます。
普通の瞬間接着剤よりプラスチックへの食いつきが良く、カッターで削ったりヤスリがけしたりしても剥がれにくいです。
ちょっとしたヒケや凹み、合わせ目の修正にかなり便利です。
硬化時間がちょっと長めなので、アルテコスプレープライマーなどの瞬間接着剤硬化促進剤を一緒に使うと、すぐに固まってくれて使いやすくなりますよ。